河川名称 UT川
釣行時間帯 09:00−13:00
天気 晴れ
気温 22度
水温 17度
釣果 ヤマメ17尾
ヒットフライ アダムスP #16
3月11日東日本大震災発生と東京電力福島第1原発事故により福島県浜通りは大変な事態に陥ってしまった。浜通りの市町村が避難地区に指定されたり屋内待機、緊急時避難準備区域や計画的避難区域の対象。安全とみなされている地域でも普段の何十倍もの放射線量が検出されて釣りどころではない雰囲気になっていった。
個人的には津波による被害と原発事故で仕事も一時休業状態になりパニックになる始末。原発事故の収束がはっきりしない限りこの不安はなくならない。ストレスは日に日に増すばかり。さて、どうするかだ。。。
3ヶ月が過ぎて原発は小康状態。仕事も以前のようにはいかないもののボチボチ。釣り仲間のサイトやブログをみていたら無性に釣りがしたくなってきた。こうなるともう尻が落ち着かないのだ。もうこれ以上の我慢は身体に良くないと思った(笑)
向かった先はホームリバーのひとつUT川。阿武隈山地最北端に位置するヤマメだけ生息する渓流で私のもっとも好きな川だ。気温21度。水温17度。微風。最高の釣り日和。
渓流沿いの葦はもうすっかり伸びていた。でも渓相は変わっていない。底石がちょうどよい感じにありヤマメが好んでつく場所がたくさんある。葦の下も抉れていて格好の隠れ場所となっている。その渓流を横目で眺めつつ準備を始める。ブーツフットタイプのウェーダーはすぐ履けるので最高。準備には5分とかからない。長年の修行の成果(笑)
ロッドは真竹ロッドの7フィート#4。リーダーティペットでロッドの倍の長さで14フィート。フライはアダムスパラシュート#16(※ブラウンハックルがなかったのでグリズリーのみで巻いたからアダムスモドキだね)
どうやら先行者はいないようだ。すでに両脇の葦の中を歩くことは出来ない。これから先は川の中をジャブジャブと遡行するに限る。フライを葦に取られないように気をつけて先に進む。早く動くのは禁物、ゆっくり、ゆっくり。フライを流心に置くとすぐに反応がありヒット!
これは1匹目のストマック。カジカかな?ストマックしてて魚が出てきたのは初めての経験。ヤマメはフィッシュイーターであることを忘れてるフライマン(笑)ストリーマーありだね。
ちょっと深いところで出たヤマメ。さっきのよりは大きくなった。一昨年、河川工事が行われたところで去年は全く駄目だった。どうやら今年はヤマメが戻ってきたらしい。底石もしっかり入っているようだから今後も期待できそう。
こうやって見るともう夏!て感じですね。中央の反射鏡の下あたりでは蕨が取れたんだけど今年はすでに終わり。来年のお楽しみってことで。このポイントはカディスで逆引きすると面白い。ヤマメが追ってくるのがみえるスリリングな釣りが出来る。釣れた時は、してやったり!と思う。あっ、フライはナチュラルドリフトが命と思っている人はやめるように。
川沿いには桑の実が沢山なっていた。赤いのが未熟?で、紫色になってるのが完熟?少しつまんでみたが、懐かしい味がするんだよね。幼い日、遠い日を思い出してしまった。青い空と赤い桑の実、フライフィッシングに良く似合う。
ヤマメはポンポンと出てくれた。やっぱり釣り人が少ないのだろうか?それとも、ヤマメたちが私を歓迎してくれているのかな?この川のアベレージサイズ。このサイズでも真竹ロッドは柔らかいので結構楽しめる。まちがって、でかいのが掛かったりしたら慌てますけどね。あとは腕だね。いや、運か。(笑)
ストマックです。かなり大きなシャックですね。大きいのはチカラカゲロウかな?上はマダラかな?なるほどね、アダムスモドキで釣れるわけです。
本日のポイントは瀬。まさにフライで釣りするための日和です。もうすぐお昼なんだけど釣れ過ぎてなかなか脱渓地点までたどり着けない。でもいい、昼飯は後で食べれるが、この楽しさはやめてしまうには惜しすぎる(笑)この楽しさは、わかる人にはすぐにわかるが、わからない人には永遠にわからないんだろな。
脱渓地点まであと少しのところでおいしいポイントが。こんな感じのところはうっかりすると素通りしてしまうポイント。やっぱりこの流れでヤマメが沢山出てくれましたよ。ラストスパートは4連荘のヤマメ。深さは20cm程度。うそみたいな話だね(^^;
終点です。苔むした岩と水が綺麗です。隣は今回活躍してくれたアダムスモドキ#16。久々の釣りモード全開の釣行は良かった。このまま仙人になって渓流に居たいけどね。現実逃避はここまで。ストレスは解消され大満足で13時納竿、お疲れ様でした。
途中で見つけた蕎麦畑。蕎麦って夏も採れるんですって。。。楽しみ!
I wish your good Fishing.(^^)
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