領土や石油をめぐる紛争が繰り返された20世紀が終わり、21世紀は水の紛争が起こるだろうといわれています。世界の水資源は現在、危機的状況に直面しています。
(※JICAホームページより抜粋)
設備が整い、水の豊かな日本に暮らしている私たちには実感しづらいことばかりですが、しかし、これが世界の現状です。
急激な人口増加や経済発展、それに伴う環境汚染により引き起こされた水不足や水質汚濁。とくに発展途上の国が多くあるアジア・アフリカでは、水不足による貧困や食糧不足、病気、衛生状態の改善の遅れが今後さらに拡大、深刻化していくだろうと懸念されています。
また水資源を考えるうえで、大きく関わってくるのが熱帯雨林の森林伐採や、地球温暖化による砂漠化の進行、頻発する水災害の問題。水資源問題は多くの側面を持ち多様化しています。
かつて国土の40パーセントを占めていた森を4パーセントまで失ってしまったエチオピア。
私たちフー太郎の森基金は1999年より、世界遺産にも登録されているエチオピア北部に位置するブグナ郡ラリベラで植林事業に携わってきました。
森林破壊によって地下水や川の水の枯渇が起こっているこの地域は以前より、深刻な水不足に悩まされています。上水道の施設があるのはラリベラの町の中心部のみ。ブグナ郡内のほかの地域は、いまだに川や泉の水に頼る生活をしています。ラリベラでは上水道の施設があるとはいえ、普段でさえ3日に一度しか水が供給されません。さらにここ数年、雨季の遅れなどで水が不足し、雨季の直前などは7〜8日に一度の供給になるなど、水不足は年を追うごとに深刻になってゆく状態です。私たちが一本一本時間をかけて育てた苗木も、雨季の水不足のために枯れてしまうということもありました。
これまで「植林」という間接的かつ、根本的な形で水問題に取り組んできましたフー太郎の森基金ですが、今プロジェクトでは溜池を造成することによって、水資源開発に直接関わることになったのです。